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海運に由来する日本の地名

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海運に由来する日本の地名

古来より今日に至るまで、日本において海運や水運は重要な輸送手段であり続けている。

 

■港に由来する地名

日本において港は、津(つ)や泊(とまり)と呼ばれていた。
津とは、荷物を積(つ)む様子から、「つ」が転じて「津」が生まれたとの説がある。
泊とは、船を停(と)める場所から、「とめる」が転じて「泊」が生まれたようだ。
中世の日本において、琵琶湖は京都へ物資を運ぶ主要な輸送網の一つであった。地名に、北方に塩津、海津、今津、南方に大津や草津があった。

■船や渡し場を由来とする地名
千葉県船橋市は、海老川の河口に位置するため、江戸時代から船橋大明神の門前町として栄えた。
岩手県大船渡市は、碁石岬とこおり岬との間に位置することが由来のようだ。
秋田県男鹿市の船越や長崎県諫早市の船越町なども船の渡し場に由来する。
三重県の五十鈴川に近い渡会町は、伊勢の天照大神には、五十鈴川をれば神にえるといわれていた説が有力だ。
栃木県の渡良瀬川は、「渡し場」が河川の名称となった。
宮城県の阿武隈川河畔の亘理町は、「わたり=渡り」が転じたと考えられている。
■座や市場を由来とする地名

商人で組織した「座」や市場の「市」も、今日の地名に残る。
日本の景気を判断する指標ともなっている、日本一もっとも地価が高い銀座の「座」。は江戸幕府が銀貨を造幣していた名残だ。名称としては、織田信長が設けた楽市楽座なども有名だ。
千葉県八日市場市、三重県四日市市、滋賀県八日市町(旧称)。十のつく日に市場を開いたことに由来するといわれている新潟県十日町市。

■関を由来とする地名

中世や近世において、市場や座に物品が流通するため各地の交通網も発達した。街道沿いや海上交通の要所において、領地の領主が関所を設けた。関所に由来する地名もある。
千葉県野田市関宿、滋賀県関市、滋賀県関ヶ原町、三重県亀山市関町。山口県には3つの関に由来する地名があり、下関市、中関、上関町。九州には、熊本県南関町、大分県の佐賀関などがある。この「関」は、今日の税関がその役割の一つを担い、海外との貿易において荷物検査を行い、関税などの「税」の徴税を行っている。
青森県の十三湖には十三湊(とさみなと)と呼ばれる場所があった。十三湊の名前の由来は「門狭=とさ」だといわれている。中世においては、海上交通の中で日本海航路の重要な拠点があった。鎌倉時代には交易で繁栄し、市場が開き栄えていたため「市浦村」と呼ばれる地名もあった。現在の北海道である蝦夷との交易地点であるだけでなく、木材や米の積み出しも行われていたようだ。遠く中国の「宋」との交易も行っていた痕跡があり、十三湖の周辺では中国との交易品が出土している。

■中国王朝との交易

宋は、10世紀に中国大部分の地域を統一していた。その頃中国の商人は、銅銭、絹織物や陶磁器を日本に交易品として輸出した。当時は「ジャンク船」と呼ばれた平底の帆船で航海していた。
羅針盤も発明され、中国の航海技術は目覚ましい進化を遂げた。13世紀以降の元朝による鎌倉幕府への遠征軍の派遣。14世紀の明朝時代には、室町幕府が朝貢体制を整え、明朝との交易を行った。
一方で明朝は、「海禁」と呼ばれる、民間による交易を制限したため倭寇とよばれる海賊も生まれた。

■Zipangu ジパング

マルコ・ポーロが、東方見聞録において、「Zipangu」と称したことから、日本の英名(Japan)と呼ばれるようになったとされている。

16世紀以降、日本は銀の産出量が増えアメリカ大陸に次ぐ産出量があったといわれている。明朝による「海禁」政策は続いていたが、倭寇やポルトガルなどの第三勢力が、日本と明朝との間の交易を支えた。今風の言葉で表すと、「日本と中国間の貿易を、第三国の物流会社や商社が、物流および流通のインフラとなり、日中貿易をサポートした」とでも表現するのであろうか。実際に、16世紀後半になると、織田信長はキリシタン弾圧より交易を優先した。
その後、17世紀の江戸幕府においても朱印船による交易が続き、アジア各国には日本人町と呼ばれる日本人の居留地が誕生した。
当時、タイ王朝に仕えた山田長政は、多くの小説の題材になるほど著名な人物だ。
奥州の独眼竜「伊達政宗」は、支倉常長をローマへ派遣したといわれ、長いながい航海を経てローマ教皇と謁見した。

■海上輸送は、日本の主要な輸送機関

日本は貿易立国であり、海外との貿易によって成り立っている。
財務省の統計によると、2020年度日本の貿易収支は、
「貿易収支:3兆457億円の黒字(前年比+2兆6,645億円黒字幅拡大)
輸入額の減少が輸出額の減少を上回ったことから、「貿易収支」は黒字幅を拡大した。
輸出:67兆3,277億円(前年比▲8兆7,032億円[▲11.4%]減少)
輸入:64兆2,820億円(前年比▲11兆3,677億円[▲15.0%]減少)」

 

国土交通省の統計データによると、日本の貿易額に占める海運の比率は70%を超える。輸出も輸入も7割以上の貿易が、海上コンテナ船や貨物船によって運ばれている。

グローバル化によって、世界の市場は以前に比べ緊密に結ばれている。楽観的に考えると、経済の発展が世界全体の繁栄と平和の鍵だといえるが、VUCA WORLDにおいては先を見通せない。巨大なマネーが世界経済を動かし、富裕層と貧困層の格差を助長しているともいわれている。この先も混とんとした世界が続き、不確実そして不安定な変動期には、広い視野と柔軟な対応が求められている。

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