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海上コンテナ、中国内航船が繋ぐ世界へのサプライチェーン

■The largest port in the world 中国の海運は世界一。

2005年、海上コンテナの取扱量を、上海港(Shanghai)がシンガポール港を抜いて第一位に躍り出た後、上海港は今日に至る16年間連続で世界第一位。

世界には3,600万個の海上コンテナが流通していると言われているが、上海港の月間取扱量は420万個を超えている。

東京港の年間取扱量が475万個。上海港はわずか1ヶ月間で、東京港1年間分の海上コンテナをハンドリングしている、世界が驚嘆するコンテナ取扱の能力だ。

■The Grand Canal

中国は、現代の海外と繋ぐ外航海運の規模の大きさだけでなく、広大な国土の中で内陸の水運に長い歴史がある。

紀元前500年頃には、上海から北西約300kmの揚州(Yangzhou)に運河の開削(かいさく)が始まった。大規模な修繕や開削を経て、全長2,500kmとも、3,600kmともいわれている。

京杭大運河が作られ中国は国内での水運が独自に発展した。京杭大運河は、現在の江蘇省蘇州市から浙江省杭州市へと続いている。江南地方と呼ばれる長江流域の豊かな地域から、農産物、絹、銅器、海産物を隋の都である「洛陽(Luoyang)」へ運搬する輸送路そして利用された

■蘇州(Suzhou)、杭州(Hangzhou)

中国最大級の経済都市上海の西側に隣接する江蘇省(Jiangsu Province)と浙江省(Zhejiang Province)は、1978年に始まった改革開放による経済発展を、ゲートウェイの上海に対し、製造や対外貿易の最重要拠点である上海の後背地として、経済発展と成長を遂げた。

現代の蘇州は、華東地区の中では上海に次ぐ大都市だ。上海蟹の産地として有名な陽澄湖がある。日本の企業も多く進出している工業団地は有名だ。蘇州工業園区、蘇州高新技術産業開発区、昆山経済技術開発区など、日本の大手企業だけでなく、中小の製造業も多く拠点を設けている。

杭州は、中華統一を果たした秦の時代(紀元前200年頃)に始まり、隋代(500~600年頃)に杭州と呼ばれるようになった。京杭大運河によって、南北を繋ぐ交通と交易の重要拠点となった。杭州には世界遺産に認定された風光明媚な西湖がある。湖の大きさは約6.5㎢、湖の外周は約15㎞。神奈川県の芦ノ湖、長野県の諏訪湖や栃木県の中禅寺湖のように、山に囲まれた湖だ。かつては西太后も愛したといわれている、現代においては世界遺産に登録されている北京の庭園「頤和園(Summer palace)」は、杭州の西湖を模して造営されたと言われている。杭州は茶葉の産地でも有名な地域でもある。西湖湖畔の茶館にて、明媚な景色を眺めながら、中国を代表する杭州産の銘茶「龍井茶(LongJingCha)」を飲むのも庶民が楽しめる贅沢の一つだろう。

■The mindset, succeed the logistics business by changing the way

ビジネスの世界では衰退があるが、本当の世界一になるには、たゆまぬ努力が必要だ。中国は内陸大運河の水運から始まり、海上コンテナ取扱量で世界一になった。2,500年間、新しい技術を取り入れ、今まさに卓越した業績をあげている。

15世紀から続く歴史を経た海外貿易と運輸業界において、古い慣習の固定観念に悩まされます。国際物流のサービスを提供している中において、イノベータ(INNOVATORS)であり続けることは、日々チャレンジし続け、結果を求め、成果をあげていくことだ。

■発展を続ける中国の内航海運


長江の内航船は、上海から四川省へ全長2,000m以上の河川航路を運航している。上海から四川省への所要日数は、約14~16日間ほど。季節によっては水位が下がり運航できないこともあれば、大雨によって洪水が発生した時は運航を停止している。実際の運航は海上輸送とは異なる要因によって、予期せぬスケジュールの変更が生じている。

中国系の船会社SITC Container Lineの日本総代理店「SITC JAPAN株式会社」のホームページによると、長江の上流から下流には多くの河川港がある。同様に、中国の船会社SHANGHAI JINJIANG SHIPPING (GROUP) CO., LTD. 「上海錦江航運(集団)有限公司」の日本総代理店「錦江シッピングジャパン株式会社」のホームページにも内航サービスの帰港する港名が掲載されている。

■長江流域の内航船が寄港する地域

上海は世界につながるゲートウェイ。世界の工場である中国から世界の市場へモノを輸出する世界最大級の輸出港だ。巨大な消費地と成長を続ける中国の市場にとっては、同時に最大級の輸入港へも拡大していくことだろう。

2010年代に中国の生産拠点は内陸へと移転していった。今日の武漢(Wuhan)や重慶(Chongqing)は、自動車産業や電化製品または電子部品を生産する世界的な企業が集積する巨大な生産地へ変貌した。調達、生産と消費はサプライチェーンによってつながる。中国の内陸地と世界の消費地は、長江流域を運航する内航船とハブ港として機能する世界最大規模の上海港によって結ばれている。長江流域の生産工場から出荷されている製品は、世界各国に届く海上コンテナに積み込まれる。海上コンテナは、小型の内航船に積載された後、上海にて世界各国各地域向けのコンテナ船に積み替えられ、消費地へと運ばれる。1990年代~2000年代の「Made in China」は、中国沿海地域を意味していたが、2010年代以降の「Made in China」は、広大な中国の内陸で生産されている可能性がある。世界に広がるサプライチェーンは、中国国内においても長江の内航船によって更なる拡がりが生まれた。

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