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ドローンは魔法の絨毯? 未来の輸送方法

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アラビアンナイト(The Arabian Nights)千夜一夜物語

砂漠やラクダのイメージが頭に浮かんでくる中東イラン、北西部に位置する首都テヘランは、標高1,000mを超える緑豊かな高原。2,500年~3,000年の歴史を誇るペルシャの事だ。

中東最高峰のダマバンド(Damavand)の標高は5,510m、北部には4,000m級の山々が連なる、降雪もありスキーを楽しむ人が訪れる。北部カスピ海沿岸では稲作が行われ、水田地帯が広がる。世界遺産は中東最多の24。イスファハンのイマーム広場やペルセポリスの宮殿跡は、映画やTV番組や写真で、多くの方が目にしているでしょう。

ペルシャには誰もが知る物語「アラビアンナイト」がある。その物語には、魔法の絨毯「Magic Carpet、Flying Carpet」が登場する。子供の頃には、魔法の絨毯に乗って空を飛びたいと夢に見た人も少なくない。アラベスク文様、イスリム文様やゴルダニ文様などで有名なペルシャ絨毯を見ると、もしかしたら絨毯に乗って飛ぶことができるかも!?、と思わせるのは、文様の美しさだけでなく、そこに歴史や文化の魅力が編み込まれているかもしれない。

牛車

馬車は観光地などで見かけるが、古代中国の皇帝は、牛車(ぎっしゃ)を乗り物としていた。日本の平安時代、皇族は牛車を利用していた。

日本料理屋や割烹や寿司屋の戸口には、盛り塩を見かける。厄除けなどのお清めの意味もあるらしいが、側室が高貴な牛車に乗る方に立ち寄って貰うために、牛が好む塩を戸口に撒き、高貴な方の牛車を足止めしたとの一説もあるらしい。

牛車の速度は1分間に50mほど、徒歩とほぼ同じ。馬車の速度はその4倍、1分間に200mは進む。牛車の速度はゆっくりだが、牛は力強いため、乗り物としてだけでなく貨物の運搬にも用いられたそうだ。

ドローン
小型無人航空機、1930年~1940年頃には開発が始まり、2010年フランスで発売された複数のプロペラで飛行するヘリコプター型の機種「AR Drone」が世に登場したあたりからドローンの名称が認知されだした。

2015年に改正されて航空法により飛行ルールが定められている。中国のドローンメーカー「DJI」が世界シェアトップ、フランス「パロット」や米国「3Dロボティクス」などのメーカーが世界シェアを占有している。ドローンの市場は、軍用を除くと空撮、不動産、インフラ、建築、農業、救助、教育、環境保全などの分野で活用されている。2016年は推定250万機ほどが趣味や産業用に使用されていたが、2020年は700万機以上といわれ、飛躍的に成長している分野だ。

ロジスティクスへの利用も進む。広大な国土を持ち、地上交通網が未発達な地域を持つオーストラリアでは、世界で最も早くドローンの法制度を定めた。Amazon(アマゾン)のドローンの取り組みは世界的な話題となっているが、宅配便の実証実験が実施されている。2019年6月、日本においても楽天(Rakuten)が、神奈川県横須賀市において、一般利用サービスを想定して実験を行った。
宅配便
2020年、日本の宅配市場は過去最高の46億個を超えたといわれる。

BtoBの需要だけでなく、日本のEC市場の拡大を受けBtoCの宅配便の個数は膨張している。インターネットの市場を介して、個人でも商品の売買や中古品の販売取引ができるようになったため、宅配便の個数はまったく減少する傾向はなさそうだ。

日本国内の貨物総輸送量は約47億トン、90%の約43億トンはトラックが輸送している、10%は内航船、鉄道、航空が担っているそうだ。一方で80%以上のトラック運送事業者はトラックドライバーが不足していると嘆いているそうだ。この「物流クライシス」の状態が続くと日本の物流機能は維持できなくなると心配されている。
ドローンは未来の輸送手段
ドローンのビジネス活用にはまだ課題が多い。近年急速にドローンの性能が上がってきているが、トラックや一般的な旅客用の航空機と比べると、耐久性、運用コスト、飛行時間などの性能など実用化には課題が存在する。しかし今日の技術開発の発展スピードを考えると、現状の課題は近い将来解決でき、新たなサービスの可能性が期待でき、大手企業や新興企業が世界各地で競うように開発している。

今に至る長い間、運輸・物流業界は、労働環境や低賃金など、その担い手の確保が課題であった。最近はeスポーツが盛んになり、eスポーツの世界大会が開催されるほど盛んだ。ゲームの世界だけでなく、コントローラーを用いた操縦技術を、産業ロボットを操縦することに活かし、容易にドローンを操縦できる人材が増えていく可能性がある。

離島や山岳地帯など、人口密度が極端に低い地域や、過疎化が進む村落には、医薬品や欠かす事の出来ない日用品や消費材を、ドローンが輸送する時代が早晩実現されるだろう。

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