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貨物のシッピングマーク(SHIPPING MARK)特集

海上輸送で輸入する貨物には、シッピングマーク(SHIPPING MARK)というものた貼付又は印刷されていることがあります。
カートンボックスや木箱の側面に、暗号のような記号と文字列が記載されているのを見て
『これなんだろう?』と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 今回はそんなシッピングマークについて解説していきます。

INDEX

実はとっても大事!シッピングマークの役割

シッピングマーク、何が書いてあるの?

JIFFA(一般財団法人 国際フレイトフォワーダーズ協会)によると、シッピングマークとは、下記と意味するとされています。 
他の貨物と区別するためのマークで、メインマーク(荷受人の略称・揚地・梱包番号・原産地等)とサブマーク(取り扱い上の注意事項・品質・重量等)がある。 

端的に言えばシッピングマークを見れば、こんなことがわかるようになっています。
・どのお客様の貨物なのか
・どこから発送されたものか
・パッキングリストのどれに該当する貨物か
・原産地はどこか
・取り扱いに注意が必要か否か

国内の宅配便には、送り状に発送者、お届け先のお名前や住所、その中の商品名などが記載されているので、輸送会社は容易に荷物を判別することができます。
一方、国際輸送する貨物は1回の船積みで数十個~数百個を輸送する事があるために、一つひとつの荷物に送り状を貼付することはありません。そうなると、コンテナの中に詰め込まれた多数の箱の中からなんの目印もなく 特定のターゲットを探すにはいちいち箱を開封することになり、大変手間と労力を要することになってしまいます。

国際輸送の現場では、一つのコンテナに複数のお客様の荷物を混載する(LCL)サービスもありますので、梱包の外側から『この箱は誰のどういった貨物なのか』を見分けられるようになっていることは非常に重要です。またフルコンテナの貨物でも税関検査や各種検疫などで特定の貨物を開封したりする場合にも、シッピングマークが役立っています。

 

シッピングマークの書式は決まっている?

さてそんな貨物の迷子札とも言えるシッピングマークですが、書式は決まっているのでしょうか?

答えは、『書式は特に決まっていない』です。
前述のように、シッピングマークは『この貨物は誰がどこから発送したどんな物か』を判別するための目印ですので、以下のような情報を記載することが一般的です。

・社名やメーカー名など(ひし形、三角形などで囲む場合もある)
・仕向け地
・注文番号8(PO No.)
・ケースナンバー
・貨物の原産地表示(例:Made in Japan)
・取り扱い注意事項(例:DANGEROUS、This Side Upなど)
・総重量(Gross Weight) / 純重量(Net Weight) / 容積(Measurement)

社名などを記号で囲む場合、書類上では文字情報のみを記載することになりますので、
名称に加えてIN DIA(ひし形囲みの意)やIN TRI(三角形囲みの意)というように表現します。

社名やメーカー名は冒頭に記載するのが通例ですが、細かい様式ははお客様の慣習によって様々です。
『こうしなければいけない』という絶対の決まりはないので安心してくださいね。

また、フルコンテナ(FCL)で輸送する際に中身がすべて同じもの(区別が必要ないもの)だったりする場合には、カートン箱などにマークを付けず、書類にはN/M(No Mark)と記載することもあります。

シッピングマークの大事なルール

マークの記載方法にこれといった決まりや書式はありませんが、これだけは絶対に守らないといけないというルールもあります。
そのルールとは、
船荷証券(Bill of Lading, B/L)船積み指図書(Shipping Instruction, S/I)』や『梱包明細書(Packing List, P/L)などの船積み書類、通関書類に記載されたマークと貨物に添付するマークは一致していなければいけない
というものです。

国際輸送の手続きはB/Lをはじめ通関書類ありきで進められるため、それらの書類と現物の貨物が一致するものであることが明確でないと輸出入通関を進めることができません。

また海外輸出地の倉庫や輸送する運送会社、日本の倉庫や荷受けする作業員も、パッキングリストやBLに記載されているシッピングマークと貨物に添付されているマークと照らし合わせながら作業します。 
コンテナの中に混載されている複数の貨物を倉庫に入庫する際や、倉庫から出庫しトラックに積み替える際などに都度、貨物の個数を検数しつつ迅速かつ的確に仕分けていくのですが、船積み書類とマークが一致していないとこれらの作業に支障がでます。

書類と貨物のシッピングマークが一致していなかったらどうなるの?

国際輸送の現場では、書類と貨物のシッピングマークが不一致であるケースはどちらかと言うとよくある部類のエラーです。
おおよその場合、書類と貨物のマーク不一致は輸出通関の段階で修正されるため輸入の際には表面化することはあまりありませんが、もしそのような問題が発生した場合、現場ではどのように対処しているのでしょうか?
ここでは実例をもとに対処方法をご紹介いたします。

【パターン1:書類が間違っていた】
コンテナ詰めの作業をする際のチェックなどで、特定の貨物が見当たらない(書類のマークと一致するものがない)場合、まずは書類にミスがないかを確認します。実際の貨物に過不足はなく、書類の記載のみが間違っている場合は、シッピングマークが記載されたすべての書類のエラー箇所を修正することで対応可能です。

【パターン2:貨物のマークが間違っていた】
パターン1とは逆に、書類の記載は正しいのにケースマークを間違って作成もしくは貼り付けしてしまったという場合はどうしたらよいでしょう。本来ケースマークを貼り付けるべき貨物と入れ違いで別の貨物に貼ってしまったなどの場合には、倉庫でのマーク張替え作業が必要となります。この場合、倉庫によってはマーク張替え作業の手数料が発生する場合もあります。
まずは一旦落ち着いて、本当に現物のケースマークを張替える必要があるのか確認し、もし書類を訂正することで整合性がとれるようであれば、そちらの方が時間も費用も節約できる可能性もあります。

海上速達便のシッピングマークを活用する作業現場‥‥‥……… 

海外輸出地の倉庫、輸送する運送会社、日本の倉庫や荷受けする作業員は、個々の荷物を視認・判別する際にシッピングマークを目で直接見て確認します。パッキングリストやBLに記載されているシッピングマークを参照し、現物と照らし合わせます。 

コンテナの中に混載されている複数の貨物を倉庫に入庫する際に、倉庫から出庫しトラックに積み替える作業にも、個数を検数し、迅速かつ的確に仕分けするために、このシッピングマークを用いて作業を進めます。

海上速達便はフェリーに船積みし、最速でお客様の下へ荷物をお届けするサービスです。

コンテナから貨物を搬出し、倉庫で仕分けを行い、時には税関検査の作業にも対応するために、お客様が準備して下さる貨物のシッピングマークと正確な船積み書類に基づき一連の作業を進めています。

■参考情報
JETRO : 荷印(ケースマーク)の記載内容および記載方法
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010113.html

JETRO : コンテナ輸送の場合の貨物の包装・荷印
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-A10829.html

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