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海よりも速く、空よりも安く:上海~日本間フェリー 第3章 求められる高品質

「海よりも速く、空よりも安く」

もし、中国の上海の工場から出荷する商品の納期が迫っているような場合、どのような手段を考えたら良いでしょうか?上海から定期コンテナ航路を使用している場合は次のようなことを考えます。

①   中国の工場の出荷を早める。
②   製品の梱包を至急手配する。
③   通関を急ぐ。
④   バンニングを急ぐ。(FCL)
⑤   船のスケジュールを見て早い船に変更する。
⑥   ホットデリバリーサービス(HDS)の申請をする。
⑦   輸入通関を早める。
⑧   関税を払う。
⑨   コンテナを倉庫に移動しデバンして、トラック配送する。

以上の項目を検討しても、早まらないときは航空便を考えます。

しかし、航空貨物は料金が高いので、全ての貨物を航空便にすると高額な輸送費となります。

そこで、中国の港からフェリーサービスがある場合は、航海日数が短いので、定期コンテナ航路よりも早く日本の港に着けることができます。フェリー運航会社のホットデリバリーサービスを使えば、最速のデリバリーができます。

小口貨物の場合は、複合輸送業者であるフォワーダーに相談する方法があります。複合輸送業者は、たくさんの航路の中から、最速のサービスを設定しています。日本の港によって、フェリーや定期航路のホットデリバリーサービスを使います。

★フェリーサービスの利用例★

例えば、小口貨物で、上海から大阪/神戸の定期フェリーを利用した場合、次のような行程となります。

①  上海CFSへの搬入
②  上海から出港(火、土)
③  大阪/神戸へ入港(木、月)
④  客先への配送(金、火)

上記のような行程が必要ですが、かかる日数はわずか4日間です。

このサービスは、週2便ですので、火曜日の出港に間に合えば、金曜日には、客先に届けることができます。それより遅れてしまう場合、次の土曜日出港のフェリーに乗せれば、次の週の火曜日に届けることができます。日本の休日の土日を航海に使っているので、無駄がありません。

定期コンテナ航路の利用例★

上海と東京間はフェリーのサービスがありません。従って、定期コンテナ航路の船を使用することになります。船会社によって、ホットデリバリーサービス(HDS)が可能な船社も利用することができます。

定期コンテナ航路を利用する場合は、FCLコンテナの場合は、主要船社の定曜日サービスを選ぶと週5便利用できますが、小口サービスを受けることができるルートでは、ホットデリバリーサービス(HDS)が可能な船社は週2便です。

上海から東京までの航海日数は、2日から4日かかります。船会社によって航海日数が違います。日本の休日の土日を航海で使用するサービスを選べば、時間の無駄がありません。例えば、次のようなスケジュールを使えば効率的です。

★ホットデリバリーサービス(HDS)★
ホットデリバリーサービス(HDS)とは、上海を船積みする際に、一番トップの場所に船積みを手配することです。東京に到着した際に、最初に、そのコンテナを揚げることができるので、早くコンテナを引き取ることができるというものです。

★多様化するクーリエサービス★
クーリエという語源は、もとはフランス語のCourrierから出たものです。日本語に訳すと急便という意味になります。クーリエの特徴としては、他の輸送手段に比べて、配送スピードが早いことです。いろいろなサービス名があるところから、国土交通省は、「国際宅配便」という呼称に統一しています。

取扱品目は、書類やカタログ、無償サンプルなどです。代表的な事業者としては、TNT FedexやDHL、UPS、クーリエ及び小口貨物のOCSなどが挙げられます。中国にサービス網を持つクーリエ事業者としては、中国流通王のサービス名で急成長している株式会社スコア・ジャパンです。

★クーリエで受けられないもの★
⑴   食品関係
食品、酒類、温度管理が必要なもの、腐りやすいもの、生鮮食品、肉製品、豆類、健康食品、生米、乳製品など

⑵   動植物関係
切り花、種、土、動物、毛皮、

⑶   危険品
危険物、劇薬、毒物、麻薬、医薬品、医療器具、リチウム電池、乾電池が装着されている商品、刃物など

⑷   その他
現金、小切手、パスポート、貴金属、宝飾品、美術品、タバコ(電子タバコを含む)、ポルノ製品

⑸   サイズの制限
幅が140センチ以上、高さ151センチ以上のものは、コンテナの中に入りません。

★物流革命を起こす「海上速達便」★

現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、国際便にも減便やキャンセルが出ており、クーリエサービスにも遅れが出ています。減便の結果、航空貨物のスペースが減らされ、航空運賃の上昇を招いています。今後もこの不安定な輸送形態は続くと見られています。

フェリーを利用したフェリークーリエや定期コンテナ輸送を組み合わせた複合一貫輸送は安定した航海日数と定曜日サービスを提供できます。

そのサービスで注目されるのが、「海上速達便」です。

「海上速達便」は、エフシースタンダードロジックス株式会社による中国からの輸入に特化した海上輸送サービスです。

一般的に定期コンテナ航路による船便では、積地での船積み手配から、コンテナへのバンニングや通関、船会社のCYへの搬入、航海日数、本船の入港から一括搬入、通関、デバンニング、トラック配送まで、早くて1週間、或いは10日間ぐらいはかかります。

「海上速達便」では、高速フェリーでの輸送や定期コンテナ航路の場合でも、最初の揚げ地になる配船スケジュールを選び、ホットデリバリーサービス(HDS)を利用するので、最短の時間で運ぶことができます。そのため、航空便より低価格、一般の船便よりもスピーディにお届けすることができるのです。

★「海上速達便」のネットワーク★
次に「海上速達便」のネットワークをご紹介いたします。特に「FCエクセレントサービス」は、従来のリードタイムを大幅に短縮したサービスです。天津から大阪のサービスでは、リードタイムを2日間短縮し、広州から大阪のサービスでは、従来11日間かかっていたものをわずかに6日間に短縮しています。大連から大阪サービスも従来11~12日間かかっていたものをわずか5日間に短縮しています。青島から大阪サービスにおいては、2日間という速さです。

★FC Excellent Service (エフシーエクセレントサービス)★
高速フェリーサービス

 ⑴ 天津→石島→釜山→大阪(週3便)
天津荷受け:木・土・月(15:00)
石島出港:土・月・水(18:00)
釜山出港:日・火・木(15:00)
大阪入港:月・水・金(10:00)

 ⑵ 広州→大阪・神戸(週2便)
広州荷受け:水・土(20:00)
広州出港:木・日(00:00)
大阪・神戸入港:月(09:30)・木(09:00)

⑶  大連→石島→釜山→大阪(週3便)
大連荷受け:金・日・火(18:00)
石島出港:土・月・水(18:00)
釜山出港:日・火・木(15:00)
大阪入港:月・水・金(10:00)

⑷  青島→石島→釜山→大阪(週3便)
青島荷受け:土・月・水(08:00)
石島荷受け:土・月・水(15:00)
石島出港:土・月・水(18:00)
釜山出港:日・火・木(15:00)
大阪入港:月・水・金(10:00)

輸入のサービス形態★

<寄港地と使用船社>
中国~日本定曜日サービス

⑴   上海~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・下関・博多・門司
使用船社:SHFERRY、HASCO、SNL、CCL、SITC、SJJ、COSCO

⑵   青島~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・下関・博多・門司
使用船社:SITC、WEIDONG、SHIDAO、CCL、SUNSTAR、SNL

⑶   大連~日本
輸入港:門司・博多・大阪・神戸・名古屋・四日市・下関・東京・横浜
使用船社:SITC、SHIDAO(VIA PUSAN)、QMNS、SNL

⑷   天津~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・下関・博多・門司・清水・四日市・川崎
使用船社:SITC、SNL、STAROCEAN

⑸   寧波~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・博多・門司
使用船社:SITC、NOS、NOS/COSCO

⑹   厦門~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・博多・門司・清水
使用船社:COSCO/OOCL、WHL、YML/TS、SITC、OOCL、TSL

⑺   香港~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸
使用船社:TSL、WHL

⑻   蛇口~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・博多・門司・清水
使用船社:IAL、EMC、OOCL、)TSL、YML、TSL/CNC、TSL/YML、EMC/IAL

東南アジア地域からの輸入サービス
定曜日サービス

⑴   ベトナム(HO CHI MINH)~日本
輸入港:東京・横浜・川崎・四日市・名古屋・大阪・神戸・門司・博多・清水
使用船社:ONE、SITC、WHL、IAL、IAL/WHL、APL/TSL、EMC
ベトナム(HAIPHONG)~日本
輸入港:東京・横浜・川崎・名古屋・大阪・神戸・門司・博多・清水
使用船社:SITC、IAL、WHL、TSL、ONE
ベトナム(DA NANG)~日本
輸入港:東京・横浜・大阪・神戸・博多
使用船社:IAL、ONE

⑵   ミャンマー(YANGON)~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・四日市・清水
使用船社:WHL、ONE、OOCL、IAL、WHL/IAL、ONE/OOCL、WHL/OOCL

⑶   カンボジア(PHNOM PENH)~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・博多・清水
使用船社:ONE、WHL、SITC、SITC/ONE
カンボジア(SIHANOUKVILLE)~日本
輸入港:東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・門司
使用船社:WHL

★輸出のサービス形態★

<寄港地と使用船社>

①   日本~長江流域(上海・太倉経由)

輸出港:大阪・神戸

長江流域の港:南通・張家港・常州・南京・蕪湖・武漢・重慶

使用船社:JIN JIANG

②   日本~太倉経由長江流域

輸出港:大阪・神戸

長江流域の港:南通・張家港・常州・南京・蕪湖・武漢・重慶

使用船社:TCLC

③   日本~上海(フェリー船 FCL)

輸出港:大阪・神戸

使用船社:日中国際フェリー

④   日本~上海

輸出港:大阪・神戸

使用船社:JIN JIANG

⑤   日本~厦門/寧波(all via HKG)

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、WHL

⑥   日本~青島/大連/新港/蛇口

神戸~青島(JIN JIANG)

神戸~大連(SITC)

神戸~新港(SITC)

神戸~蛇口(TSL)

⑦   日本~釜山

輸出港:大阪・神戸

使用船社:HEUNG-A、KMTC、DONGJIN

⑧   日本~KEELUNG/KAOHSIUNG

大阪・神戸~KEELUNG(WHL、CNC)

大阪・神戸~KAOHSIUNG(OOCL、TSL)

⑨   日本~HONG KONG

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、WHL

⑩   日本~SIHANOUKVILE(via SIN)

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、CNC

⑪   日本~SINGAPORE

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、CNC

⑫   日本~BANGKOK/LEAM CHABANG

神戸~BANGKOK(CNC)

神戸~LAEM CHABANG(ONE)

⑬   日本~LAT KRABANG(via SIN)

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、CNC

⑭   日本~HO CHI MIN(CAT LAI)/HAIPHONG

大阪・神戸~HO CHI MIN(OOCL)

大阪・神戸~HAIPHONG(ONE)

⑮   日本~MANILA

輸出港:神戸

使用船社:ONE

⑯   日本~CEBU/SEMARANG(all via SIN)

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、CNC

⑰   日本~JAKARTA

輸出港:神戸

使用船社:ONE

⑱   日本~SURABAYA/SEMARANG(all via SIN)

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、CNC

⑲   日本~PORT KELANG

輸出港:神戸

使用船社:ONE

⑳   日本~PENANG/PASIR GUDANG(all via SIN)

輸出港:大阪・神戸

使用船社:ONE、CNC

㉑ 日本~CALCUTTA/CHENNAI/NHAVA SHEVA/MUMBAI/NEW DELHI(all via SIN)

 輸出港:大阪・神戸

 使用船社:ONE、CNC

㉒  日本~CHITTAGONG(via SIN)

 輸出港:大阪・神戸

 使用船社:ONE、CNC

㉓  日本~YANGON

 輸出港:神戸

使用船社:ONE

㉔  日本~KARACHI(via SIN)

 輸出港:大阪・神戸

 使用船社:ONE、CNC

㉕  日本~COLOMBO(via SIN)

       輸出港:大阪・神戸

       使用船社:ONE、CNC

まとめ

「上海-日本間のフェリー」について如何でしたでしょうか?貨物が一日でも早く到着して欲しいという場合、どうすれば良いかということで悩みます。そういう場合は、日中間のサービスの全てを熟知している会社に、輸送の依頼をすることです。

中国から船積みする場合、いろいろな手続きや手配が必要です。一般的に定期コンテナ航路による船便では、積地で船会社にスペースの予約(BOOKING)をしたり、空コンテナを借りたり、コンテナへのバンニングや通関、船会社のCYへの搬入があり、一定の航海日数を経て、本船が目的地に入港し、税関の一括搬入が取れると、通関、デバンニング、トラック配送まで、早くて1週間、或いは10日間ぐらいはかかります。

「それでは、間に合わない、どうしよう」と心配することはありません。信頼できる複合一貫輸送を担っている会社に依頼すれば、この問題は解決できます。中国からの輸入及び中国への輸出のエキスパート、エフシースタンダードロジックス株式会社にお任せください。

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