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『梱包』と海上輸送

国際輸送において貨物は、国内輸送より長距離を移動し、そして多くの人の手を介して届けられます。
この間、他の貨物との接触による損傷(カーゴ・ダメージ)や、積み込み時の事故、海上輸送の際の時化(しけ)による水濡れや横転など
様々な原因による貨物の損傷が想定されます。
これらのリスクを回避したり、ダメージを最小限にとどめるために重要になるのが「梱包」です。

【具体的にはどんな梱包をする?】
一口に梱包といっても、様々な形態があります。
海上コンテナ輸送でよくある梱包についてご紹介しましょう。
素材別では、「ダンボール梱包」「木製梱包」「スチール梱包」
形状別では、「密閉箱」「透かし箱(木枠梱包)」「スキッド梱包」「パレット梱包」
などがあります。
そのほか製品の保護に関する「バリア梱包」「緩衝包装」があり、これらは梱包容器と組み合わせて行います。
梱包する製品の形状や質量やサイズは勿論、衝撃や温度・湿度に対する耐性の有無などの製品ごとの性質、 さらには最終目的地までの輸送航路、輸送距離、国内及び現地での保管期間など様々な要素を考慮して梱包形態を選択します。

【貨物の『荷姿』ってなに?】
荷姿は「に すがた」と読みます。
梱包後の貨物の外観の状態を指す貿易頻出用語のひとつです。
輸送されるモノの性質や量にもよりますが、一例として以下のようなものがあります。

・carton(カートン、カートンボックスとも)(=ダンボール箱)
・case(ケース、密閉箱)
・crate(クレート、すかし箱)
・pallet(パレット)
・skid(スキッド)
・Bundle(バンドル)
・Roll(ロール)

B/Lやwaybill等の書面上には貨物情報として合計個口数 x 荷姿が必ず表記されます。
『梱包』は輸送されるモノそのものにとって重要であるだけでなく、
通関などの手続き上でも重要なファクターなのです。
よく見かける梱包形態についてもう少し詳しく解説します。

・carton(カートン)
現代では一番なじみのある梱包形態、いわゆるダンボール箱です。
主に体積が小さめで比較的軽量なモノの梱包に使用されますが、
強度を持たせた二層ダンボールや三層ダンボール(強化ダンボール)では重量のあるものも梱包できます。
ダンボールは軽量で扱いやすい反面、水濡れに弱いほか、長時間つみ重ねたままにしておくと箱が変形することがある点に注意が必要です。
ちなみに今ではすっかり梱包資材として定着しているダンボール(段ボール)ですが、
もともとは19世紀のイギリスで当時流行していたシルクハットの内側の汗を吸い取るために開発された素材だそうですよ。

・pallet(パレット)
パレットは物を載せて運ぶための簀の子状の荷台です。
簀の子状のスキマにはフォークリフトのアームを差し入れることができ、
重たい貨物でも効率よく荷役作業をすることができます。
体積の大きな貨物を直接のせて紐やラップフィルムなどで固定することもあれば、 複数のカートンを詰み付けて1 palletとして輸送することもあります。
パレットに詰み付けることをパレタイズ(Palletize)といいます。

・case
工作機械・機械設備などの重量物梱包に広く用いられる梱包形態です。
合板の木箱等に入れ密閉するため雨、ホコリなど外的要因によるダメージが発生しにくいといわれています。
木製の素材を使用する場合、木材梱包材に付着した病害虫が輸入国に病害をもたらすことを予防するため、消毒(熱・燻蒸処理)等を輸出国側で行うことが求められる場合もあります。(国際基準ISPM No.15「国際貿易における木材こん包材の規則」)

大切な貨物に万が一、損傷があった場合の処理は大変です。 
未然に防げる策のひとつとして、梱包をしっかりするということがあります。 
また適切な梱包をするということは、破損リスクの軽減はもちろんのこと、物流全体の効率性にも関わります 
書類の作成と同様に、貨物の梱包にも気を配ることをお勧めいたします。

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