◇カレンダーの赤い日付、ビジネス的には注意信号?
一年も半分を過ぎ、いわゆる上半期も終わりに差し掛かってきましたね。日本ではここしばらく、改元やオリンピックの開催に伴う祝日の変更などで
カレンダー上の“赤い日付”にいつも以上に留意する機会が多かったのではないでしょうか。
余暇を楽しむ上では楽しみなこの“赤い日付”ですが、金融機関がストップしたり、顧客との連絡タイミングがあわなかったりとビジネスシーンにおいては少々ネックになるケースもありますよね。
海外とのビジネスをされている方であれば、日本のみならず相手国の祝祭日も気を配らなければならないので尚更のことでしょう。
◇中国の祝日の決まり方
毎年特定の月日が指定されているケースが多い日本の祝日とは少し異なるのが中国の祝日の決まり方です。
中国の祝日は『全国年節および記念日休暇弁法』という法律で決められており、建国以来数度の改正を経ています。基本的には旧暦に従って設定されるため、元旦と国慶節以外は毎年微妙に日付が前後します。
元旦、春節(旧正月)、清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日)、メーデー、端午節(端午の節句)、中秋節(旧暦8月15日)、国慶節(建国記念日)という7つの祝祭日を核に、その年ごとの法令で平日を振替休日として3日ないし7日間の連休になるのも特徴的です。
◇2021年内 中国の連休は9月と10月
先日6月12日~14日に端午節の連休を終えた中国で次に控える祝祭日は9月19日~21日の中秋節。ちょうど日本でも9月18日から20日は三連休です。上海から日本に入港するフェリー船は月曜・木曜入港のスケジュールで運行しておりますので、振替休日となることが多い月曜日は特に、書類不備や貨物の問い合わせなどトラブルが発生しがちなポイントを意識して事前の準備をしておきたいですね。
そして春節と並ぶ年内最大の祝日である国慶節。こちらは建国記念日である10月1日から7日間の大型連休になります。今年は最終日の7日が木曜日のため、事業主によっては8日の金曜日もお休みを取って、翌週11日月曜日までコンタクトが難しい場合も考えられるかもしれません。
中国との貿易においては毎年トラブル等に一層留意したいシーズンでもあります。弊社でも勿論、いつも以上に密な連携を取ることで書類や貨物内容の不備を事前に回避し円滑な輸出入ができるよう心掛けております。