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【中国輸入ビジネス 入門】日本の主要港紹介~大阪編~

水の都・おおさか(OSAKA)

古代から中国など大陸との交通の要衝として発達し、住吉津、難波津と呼ばれた大阪港。

江戸時代には全国を網羅する水上交易ネットワークにより日本の物流、商業の中心地として栄えた大阪は「天下の台所」と呼ばれるほどでした。

大阪は港と共に発展してきた町です。大阪の市章が、昔、難波江の浅瀬に立てられていた航路標識「みおつくし」であることからも、大阪の繁栄と海運との深いつながりを感じることができます。

人口約2,100万人の近畿圏の中心に位置し、大阪都市圏をはじめとする広域的な背後圏を有する大阪港は、コンテナの取扱量が東京・横浜・名古屋・神戸に続く全国第5位で、輸出貨物よりも輸入貨物の取り扱いが多いのが特徴です。

大阪の都心やその他の主要都市との交通網も整備されており、関西国際空港とも直結していることから、海・陸・空の複合一貫輸送が可能であると共に短時間での荷物の輸送を実現しており、スーパー中枢港湾、国際戦略港湾の指定も受けています。

大阪港で取り扱われる輸入品は中国やベトナムからの衣類が最も多く、次いで電気機器、染料等化学工業品、家具装飾品などが上位を占めています。一方輸出品は鋼材、化学工業品、産業機械等が多く、工業港としての性格の強さもうかがえます。

ヒトとモノが行き交う海の玄関

大阪港はほとんどが埋め立て地によって形成されているため入り組んだ海岸線が形成され、独特な景観となっています。大きく分けて、重化学工業地帯が広がる北港、天保山ハーバービレッジやユニバーサルスタジオ・ジャパンなどが立地する築港、国内最大級のフェリーターミナルなどが位置する南港の三つの区域に分けられ、それに加えて、舞洲、夢洲、咲洲の人口島があります。それぞれのエリアごとの特色は次のとおりです。

北港エリア・舞洲・夢洲

北港(ほっこう/hokko)は背後に生産機能を持つ工業港で、北港沖の舞洲(まいしま/maishima)と夢洲(ゆめしま/yumeshima)にはコンテナ埠頭が整備されています。大阪北港マリーナ、舞洲スポーツアイランド、野外活動センターなど市民に親しまれる施設も数多くあります。ユニバーサルスタジオ・ジャパンの賑わいは皆さんご存じの通りです。

 

築港エリア

築港(ちっこう/chikko)は大阪港の代表的な風景と言えるのではないでしょうか。天保山客船ターミナルは港外から岸壁までの間、高さの障害となる橋梁がないため超大型船の入港が可能なこともあり、大阪の海の玄関口として毎年多くの豪華客船が内外から寄港し、多くの人で賑わいます。大観覧車や客船ターミナルの景色は絵葉書などにもよくある構図ですね。築港の天保山ハーバービレッジには、世界最大級の水族館である海遊館、大型商業施設の天保山マーケットプレース、天保山大観覧車などがあり、帆船型遊覧船サンタマリアやシャトル船キャプテンラインの発着もあります。夕日が美しいことでも有名で、多くの人に親しまれるベイエリアとなっています。

南港エリア

南港(なんこう/nanko)には南港航空貨物ターミナルがあり、関西国際空港との間で集中輸送を行い陸上輸送コストの削減を実現しています。大阪南港フェリーターミナルは四国開発フェリーの東予航路、名門大洋フェリーの新門司航路が就航、咲洲のさんふらわあターミナルでは志布志航路、別府航路が就航しており、国内最大級の中・長距離フェリー拠点となっています。それぞれ乗用車、トラック各100数十台を積み込める大型フェリーにより人と物を大量に運ぶ効率的な交通手段を提供しています。

咲洲(さきしま/sakishima)

咲洲国際フェリーターミナルには上海と釜山への定期外航フェリーが就航しており、年間約4万人の利用、約74万トンもの貨物の取り扱いがあります。海上輸送のメリットである低コストにスピードを付加した即時通関サービスHDS(Hot Delivery Service)も大きな魅力となっています。

エフシースタンダードロジックス株式会社ではこの定期外航フェリーを利用し、アパレル商品の製造拠点である中国山東省と日本を40時間で結ぶ高速輸送サービスを提供しています。午前中に青島で荷受け、午後に石島で荷受けをし、夕方に石島で輸出通関後出港、石島号で海上輸送し韓国群山港へ寄港、鉄道により釜山へ輸送し翌日午後に釜山出港。パンスターフェリーにコンテナを載せ海上輸送し、翌日午前中には大阪港到着、当日通関という高速複合一貫輸送により、航空輸送に引けを取らないスピード感を持ちつつ遙かに低コストでの輸送を実現しています。

埋め立て地の容量にまだ余裕があり、沖合に新たな土地造成も進んでいる大阪港。

2025年には夢洲での大阪万博開催を控え周辺エリアの整備・開発も進められてようです。

広大な開発用地の有効な利用によって今後更なる発展を見せてくれることを期待しています。