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【中国輸入ビジネス 入門】寧波の主なコンテナターミナル

寧波海運取引所によると、2020年の港の取扱量は、大連と上海を除いた全ての港で、2019年の数量を上回ったと言っています。

また、寧波から北米向けの運賃は上昇を続けています。2020年の10月の運賃は、寧波港からロサンゼルス港向けは、40フィートコンテナの運賃として、平均3,966ドル、チャールストン港向けには、40フィートコンテナの運賃として、平均4,764ドルで、2020年9月の運賃から、わずかに上昇しました。

寧波港の貨物の数量が増えている要因のひとつに、海上鉄道輸送があります。2020年12月、新たに江西省の南昌と寧波舟山港の間に鉄道輸送を開設しました。

船会社としては、コスコとマースクがこの列車のサービスを利用します。寧波舟山港は、これまでに9つの海上鉄道輸送ルートを持っています。その総量は、2020年の10か月間で812,000TEUを超えました。海上鉄道輸送サービスは、中国の15の省と地域を結び、17の鉄道路線があります。

主な貨物は、自動車部品、太陽光発電製品、家具、家電製品、電子製品などです。

次に寧波舟山港の主なコンテナターミナルをご紹介いたします。寧波舟山港には、たくさんのコンテナターミナルやバルク船を扱う港があります。ここでは、寧波舟山港の中でも、定期コンテナ航路に関係のあるコンテナターミナルをご紹介していきます。

①  NINGBO BEILUN INTERNATIONAL CONTAINER TERMINAL(NBCT)

(寧波北侖国際集装箱码头有限公司)

NBCTは、別名、「フェーズⅡターミナル」と呼ばれています。2001年に着工し、2008年に完成しました。寧波舟山港で最初の本格的なコンテナターミナルです。現在、港湾エリアで直接、鉄道にアクセスできるターミナルです。岸壁の長さは900メートルです。水深は13.5メートルです。

このコンテナターミナルの設備は次の通りです。 

バース数
 3つ
ブリッジクレーン
11基
ガントリークレーン
41基
フロントローダー
3基
スタッカー
10台
トラクター
36台
リーファープラグ
288個

(寧波舟山股份有限公司北侖第二集装箱码头分公司)

このコンテナターミナルは、2000年10月に設立されました。通称は、北二集司、別名、「フェーズⅢターミナル」と呼ばれています。岸壁の長さは、1,258メートルです。水深は15メートルあります。面積は、70万平方メートルです。

バース数                       4つの深海バース

ブリッジクレーン         18台

ガントリークレーン      58台

その他近代的なターミナル設備機器を設置しています。

③  NINGBO PORT GROUP BEILUN THIRD CONTAINER CO., LTD.

(寧波港集団北侖第三集装箱有限公司)

このコンテナターミナルは、15万トンの船を接岸できる北侖地区で更に近代的なターミナルです。舟山地区の自然の障壁により、暴風雨の影響を受けない港湾施設です。そのため年間350日の稼働を可能にしています。

水深は17メートルあります。面積は、183万ヘクタール、岸壁の長さは、3,410メートルあります。着岸できる最大船舶サイズは、16000TEU級の船舶も可能です。

バース数                       10個

ブリッジクレーン          45台

ガントリークレーン      138台

その他近代的なターミナル設備機器を設置しています。

④  NINGBO MEISHAN-ISLAND INTERNATIONAL CONTAINER TERMINAL CO., LTD.

(寧波梅山島国際集装箱码头有限公司)

このコンテナターミナル会社は、2008年9月に設立されました。岸壁の水深が17.5メートルあり、大型船の着岸も可能です。5つのコンテナバースがあり、ヤード面積は42万平方メートルあります。岸壁の長さは1800メートルです。ブリッジクレーンが20基、ガントリークレーンは、48基あります。その他近代的なターミナル設備機器を設置しています。

2013年に寧波港グループとAPMターミナルは、中国の梅山島コンテナターミナルのバース3、4、5に共同で投資して運営する契約を結びました。続いて、梅山島コンテナターミナルは、2019年10月に第9バースの建設を開始しました。

⑤  NINGBO DAXIE CHINA MERCHANTS INTERNATIONAL TERMINAL COMPANY LIMITED. (CMICT)

(寧波大榭招商国際码头有限公司)

通称:大榭ターミナル

Ningbo Daxie China Merchants International Terminal Co., Ltd.  (CMICT)は、2003年6月に設立されました。同社は、Hong Kong China Merchants International Co., Ltd. と Ningbo Port Group、およびShanghai CITIC Port Investment Co., Ltd. が共同出資した中外合弁会社です。コンテナターミナルの広さは約16億平方メートル、岸壁の長さは、1500メートルです。水深は17.5メートルです。面積は、112万平方メートルです。年間取扱量は、240万TEUです。

バース数                          4つ

ブリッジクレーン         14台

ガントリークレーン      51台

その他近代的なターミナル設備機器を設置しています。


⑥  ZHOUSHAN YONGZHOU CONTAINER TERMINAL CO., LTD.

(舟山甬舟集装箱码头有限公司)

このコンテナターミナルは、2004年2月に設立されました。岸壁の長さは、1,774メートルあります。水深が18メートルあり、超大型コンテナ船も着岸できます。面積は、238万平方メートルです。

バース数                          2つ

ブリッジクレーン          6台

ガントリークレーン      12台

その他近代的なターミナル設備機器を設置しています。

⑦  穿山港区1号コンテナふ頭

2020年7月、世界で2番目に大きいコンテナふ頭が完成しました。バース数は、11バースに増え、岸壁の長さは3,740メートルあります。年間取扱量は、62万TEUです。このプロジェクトは、2018年12月に着工し、2020年6月に完成しました。投資総額は、約5億3千万人民元です。

2020年10月12日には、21,237TEU積載のコスコ船、「中遠海運宇宙」(COSCO SHIPPING UNIVERSE)が、9番バースに停泊しました。

船名 
COSCO SHIPPING UNIVERSE
建造
2018年
積載能力
21,237TEU
全長 
400メートル
58.6メートル
喫水 
16メートル
速力 
22ノット